アロマノトビラ

~カオリノチカラ~ オトコのアロマ

50歳からの趣味のアロマテラピー  DAY2

【男子向け】50歳からの趣味のアロマテラピー

《DAY2》 「精油」を手に入れる
      ~まずは「道具(ツール)」から

●正しい道具(ツール)

 プロの料理人の、手にすっかりなじんだ包丁
 名工と呼ばれる職人のノミ、かんな
 人気美容師の持つ、よく手入れされたはさみ
 …

およそ「プロフェッショナル」と呼ばれる人達は

自分が持つ道具(ツール)にはこだわりがあって、

持前のその技術を保ち、さらに向上し続けるため、

道具の選定、あるいは維持・メンテナンスを

常に欠かすことがありません。


 書道を始めたいなら硯(すずり)墨と筆
 音楽をやりたいと思ったら楽器
 サーファーならボード

新しく趣味を始めようという時も、

まず道具が必要、という場面が

少なからずありますね。

 

 

また「形から入る」という言葉もあって

道具そのものがきっかけとなって趣味が始まる

ということもあります。

安価でも、簡単なものでも、まず揃えてみる

ことから始めてみるのもいいのですが、

少しこだわって「良い道具」を手にすることで

続けるモチベーション(動機)にもなり得る

のも道具(ツール)の特徴でもあります。

 

いえ、

それ以前に道具がなければ

 絵に描いた鍵盤では

ピアノの練習にならない、ように

そもそも「始まらない」…

 

これから始めるアロマテラピーにも、

まず揃えるべき道具(ツール)があります。

 

それはなんと言っても「精油(せいゆ)」。

 「エッセンシャルオイル」とも呼ばれますが

どちらも同じものを指します。


日本最大級のアロマテラピー関連団体である、

『日本アロマ環境協会(AEAJ)』が定義

している「アロマテラピー」は以下の通り。

 

‐‐‐‐
アロマテラピーは精油を用いて
ホリスティックな観点から行う
自然療法である。
‐‐‐‐

 

「ホリスティック」というのが少し

分かりづらいかも知れません。

 

 調べるとギリシャ語の「全体性」という

意味の言葉を語源としていて

health(健康)もここから派生しています。

アロマテラピーの講習などでは

「恒常性」と訳して

心身のバランスを一定に保つことを

意味している、と説明されています。


ここでのポイントは

 

「精油を用いる」

「自然療法である」

 

という点。


ではその「精油」は

どう定義されているか。

 

‐‐‐‐
精油(エッセンシャルオイル)は
植物の花、葉、果皮、果実
心材、根、種子、樹皮、樹脂など
から抽出した天然の素材で、
有効成分を高濃度に含有した
揮発性の芳香物質である。
各植物によって
特有の香りと機能を持ち、
アロマテラピーの基本となるもの
である
‐‐‐‐

 

つまり

 

「自然由来、特に植物由来の物質」

 

でることが大前提になっているのです。

「人工的化学物質を使わない」

というところが大切。

 

ところで、

『アロマオイル』

という言葉をよく見かけますね。

この言葉は非常に曖昧で紛らわしく、

アロマテラピストとして、ならば

あまり使いたくないかも…です。

 

わかりやすいし、響きもいいので、

便利に使われるこの「アロマオイル」。

 

人工化学物質が原料の香水、あるいは

ただの芳香剤の類だったり、

アロマテラピーにおける「精油」とは

対極にあるものの可能性があります。

「ホンモノ」を見極める必要がある、

というわけです。


精油にかかわらず、

前回記事「DAY1」で述べたように

ココロもカラダもリフレッシュさせる香り

体調を崩しかねない悪臭など

「香りがカラダに及ぼす影響」は

少なからずあります。


しかし「純粋」にアロマテラピーとして

楽しみたいのであれば、

正しい道具(ツール)である、

自然由来、植物由来の

『精油』『エッセンシャルオイル』を

選ぶ必要がある

ということを、ここでしっかりと

認識しておきましょう。

 

●精油を手に入れる


このご時勢、ネットで何でも手に入れる

ことができます。

 

『精油』も、検索してみれば

主な専門店もオンラインショップ

を開いているし、

楽天やyahooなどいわゆる

ショッピングモールサイトでも

数多くのお店が多種多様な品物と価格で

画面にずらりと並んでくるのが

わかります。

 

しかし、

顔認識技術(視覚)や、今かかっている曲の

タイトルが検索できてしまう(聴覚)ような

現在の技術でも、嗅覚だけは

データ化が困難なこともあって、たとえば

「ネットを通じて、どんな香りか」

を調べることができません。

 

嗅覚のデータ化が可能になったら、

「香りをググる」なんてことも

できるでしょう。

その話はまた別の機会にするとして…


商品説明に、いくら

「~のような香り」
「~に似たにおい」
「まったりとした中にも特徴的な~」

みたいな言葉が並んでいても、

味覚のように「ある程度」までは

想像できたとして、

その香りが「好きか嫌いか」、

という点においては、

これは本当に千差万別ヒトそれぞれ。

 

やっぱり実際に、自分の鼻で、

嗅いでみないとワカラナイ。

 

一般的に、「いい香り」

「あまりキライというひとがいない」

「初心者向き」ともいえる

ラベンダー精油でさえ、

実際私にとっての第一印象は「刺激臭」でした。

 

moccian.hatenablog.jp

 

ラベンダーは

一般的にクルマやトイレの芳香剤の

「あの香り」のイメージが強い。

 

ところが「精油」の状態のものは

濃縮された香りなので、私も

初めて嗅いだ時は、想像を超えすぎて

頭がくらついたほど。

 

これは希釈する、量を調節する、

という基本動作、知識があれば

防げたことですが、このように

実際に自分の鼻で嗅いでみて

わかること、というのが多く

しかも大切なことだと言えます。


では、実際のお店に足を運んで、

自分の鼻で良く確かめてみる

ことにしましょう。

 

ここでは、私がよく利用しているお店

生活の木」さんを紹介しつつ

お話を進めていきたいと思います。

 

●まず手に入れるのはこの精油


「生活の木」(敬称略します)など

主なアロマテラピー専門店は

百貨店・デパートなどにお店を構えて

いることが多いです。

 

 私が普段利用させていただいているお店、

「生活の木 あべの and 店」

 

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(写真はお店の人の許可を得て撮らせていただきました)

 

実はここのすぐ目の前にある

近鉄百貨店(ハルカス)10階インテリアフロア

にも同じ生活の木のお店があって、

初めてお世話になったのはそちらのお店。

ところがこのあべの &(アンド)1階に出来てからは

通勤途中にふらりと立ち寄れる気軽さから

おもにこちらを利用するようになりました。

 

ここの向かいはロクシタンのお店。

この辺りはいろんないい香りで満たされています。

 

精油の並んでいる棚はそれぞれの瓶が小さいので

種類こそたくさんあってもズラリと広く陳列され

ている印象は少ない。

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生活の木では精油を50音順で並べています。

なので

「イランイラン」は始め(左)の方、

「ラベンダー」は後ろ(右)の方になりますね。

 

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(商品名まで見えないですね…)

 

精油以外にもアロマテラピーに関する商品、

精油の希釈やトリートメントに使う

キャリアオイルはもちろん、小分けする容器や

スプレーなどの容器もあり。

ディフューザ(霧状にして噴霧させる機械)も

お店によっては多種並べているところもあり。

 

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アロマテラピー検定のテキストもあります。

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アロマもハーブもつながるところがあるので

ハーブティーなんかも多数取り揃えがあります。

 

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写真を撮らせてもらったのが初夏の季節

だったので虫除けに最適!として

精油シトロネラが推されてました。

 

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うれしいのは

日本アロマ環境協会(AEAJ)会員だと、

会員証提示で15%オフにしてくれること。

(1080円以上の購入、一部除外あり)

AEAJ発行の書籍類

(要はアロマテラピー検定のテキスト等)

も割引してくれます。

この15%はかなり大きい。

 

ここ最近話題だったあの、

お高い「マヌカハニー」なんかもこのお店で

扱いがあるので、そんな値が張る商品ほど当然、

お得感が大きくなりますよね。

風邪の季節、季節の変わり目、花粉の季節に

母にプレゼントすると大変喜ばれました。

 

店内に入るといらっしゃいませの声と共に

ハーブテイのおもてなし(試飲)が。

普段、自分からあまり味わうことのないような

いかにも体によさげ。

 

いつも目当ての精油を手に取ったら

そそくさとレジに向かってしまう私ですが、

そんなキッカケから自然と会話が始まります。 

当然だけど本当に精油に詳しい店員さん。

そして概してみんな若い。だからいつも

爽やかな印象があり、もともと人見知り

激しい私でも、すぐに「お馴染み」のように

なれたほど。


オッサンだから…と少し気後れしがちですが

躊躇せず、まずは入ってみることです。

 

ある時なんかハンドトリートメントをして

もらったこともありました。

moccian.hatenablog.jp

 

この記事にもある通り、あまりに心地よくて

その後自分でもハンドセラピストの資格を取る

きっかけになりました。


お店の人に聞いてみると、

男性客はちらほら程度、1割2割くらい。

主にプレゼント目的だが、自分利用の人も

居るにはいるらしい。


月イチ、多くて2、3回程度利用の私が

店に居る時に入ってきた男性を見かけたのは

これまでただ一回のみ。

その方もプレゼント目的だったみたい。

 

ただ、SONYのアロマスティックなんかの

ガジェット的なものだと、男にはかなりの反応が

あるはずなので、あながち「アロマ」への

関心がないわけでもないはず。

 

客層としてまだ女性をメインとする品揃えで、

そのために一見、男にとって入り辛いイメージ

があると私自身思うところがあるので

香水や化粧品コーナーで男性用のコーナーが

あるように、品揃えの工夫があれば

もっと男性が訪れやすくなるんじゃない

だろうか、と思ったり。。

 

話がそれました。

 

さて、たくさんの精油が並んでいる中から

何をどう選びましょう。

 

まずはやはり先に書いたように、

色々ある中からどんどん試して

お気に入りの一つを選ぶのがいいでしょう。

 

しかしあまりに多くの香りを一度に試すと

鼻はすぐにバカになって、

どれがどの香りか、香りの好き嫌いさえ

わからなくなってきます。

 

プロであるお店の人に尋ねてみれば

どういう気分になりたいのか
好みの香り
改善したい症状など

からオススメしてくれるのでそれを試すのもいい。

 

要はやはりお店のひとと話すこと。

それでもやっぱり、それが「ちょっと気後れ」する、

という方は…


●まず基本の精油を手に入れる


まず一番最初に手に入れるべき精油は

やはりなんといってもこれ。

 

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「ラベンダー」です。

 

この精油は「アロマテラピー」という概念

そのものを確立させた基本中の基本ともいえる

精油。


オールマイティーに使えるということも

あるのでまずはこれを一つ手に入れましょう。

 

ところが、生活の木のお店には

「ラベンダー」が2種あります。

ラベンダー(フランス)
ラベンダー(ブルガリア)

どちらを選ぶか…それはそれぞれの好み。
なので一度試してみましょう

 

私はそんなふうにして試してみた結果

フランスを選んでいますが。。

moccian.hatenablog.jp


価格は3ml瓶ひとつ税別で600円。

 

アロマテラピーというと「エステサロン」の

イメージがあって、そんな先入観で精油も

非常に高額なものと思いがちですが、

意外に安いと思いませんか?

 

しかも精油はそんなジャブジャブ使うものでは

ありません。

濃縮された香りのエッセンスなので

1滴でも十分過ぎる香りを得られます。

 

毎日そんなふうに使って、使い切るまで

ひと月ちょっとかかる位、というところ。

 

moccian.hatenablog.jp

 

あと、精油によっては「オーガニック」の

ものがあってラベンダー精油にもこの種の

商品があります。こちらは1,000円。

すぐなくなってしまうものでもないので

上の写真の通り、私はオーガニックものを

選んでいます。

実際「香り」はノーマルのものと、

そんなに変わりませんが、

肌に使用することを考えると、できれば

オーガニックを選んだほうがいいのでは、

と考えます。


3ml瓶というと本当に小っちゃくて、

手のひらにも隠せるくらい。

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(財布にも入っちゃうんじゃない?)

 

でも、かなり丈夫なガラス瓶なので

持ち運びにも便利。ペンケースなんか

にも入れていけそう。

キャップをしっかり締めておけば

香りが漏れることもありません。


まずはラベンダー、と

お店に入って購入できるだけの

「勇気」がついた(笑)として。

 

つぎの3つの精油もおすすめですので

追加で手に入れましょう。

 

オレンジスイート
ローズマリー
レモン

 

次以降の号ではこれらの製油を題材にして
お話を進めていきます。


●その他にもこんなお店

生活の木以外にもアロマテラピー関連品

を扱う専門のお店はたくさんあります。

 

それぞれwebもありますので

自宅や職場の近くなど便利な場所のお店

を探してみて訪ねてみましょう。


そんな中でも私の知る限りの情報を

以下に少し書き留めておきます。

 

・無印良品

https://www.muji.net/store/cmdty/section/T20205

 

moccian.hatenablog.jp


MUJIもアロマコーナーはかなりのスペース

を割いて様々な商品を並べています。

 

精油も間違いないとは思いますが

どちらかというとインテリア志向が強い

イメージがあって、薬効に近いような

効果を期待したいのであれば、やはり

精油だけはアロマテラピー専門店で

揃えるようにしています。

 

ただし、精油を希釈したり、トリートメントで使う

キャリアオイルは別。

これは結構多用するので、MUJIなら若干安いのと

私の場合、自宅近くにもお店があるのとで

これだけはMUJIでそろえることが多いです。

 

さて、次回<DAY3>は記事中でも書きましたが

今回手に入れた精油をどのように

使うか、その実践編に入っていきますので

ご期待下さい。