今日の話題から~軽度認知症に対するアロマの効果
『運動・音楽・アロマ療法を集団で継続的に行う事で
9名中6名にMoCAJのアセスメント検査点数の上昇が見られ、
この中の3名は健常者と同じレベルの点数にまで改善しました。
今回の試験は予備的なものとなりますが
軽度認知障害(MCI)者の段階では補完代替医療法の
組み合せで有効性を確認することができました。』
人間の「動物」として最も原始的な感覚器官である嗅覚。
加齢とともに他の体の器官同様、衰えはするものの、
視覚や聴覚のように大脳の高度処理を必要とする受信器
とは違い、感情や思い出にダイレクトにつながる
(大脳辺縁系に直結)感覚器に刺激を与えることで
認知症の症状を少しでも緩和できる、という証明が
たくさん出てきています。
今回も「軽度の」とはありますが、認知症に対して
薬物や外科治療など、純粋な医療分野ではない、
「代替医療」としてのアロマテラピーの有効性、
いわゆる『カオリのチカラ』が証明された一例。
脳に限らず、心身への影響を考えた場合、
単なる「リラグゼーション」だけではない、
香りの持つパワーをもっともっと研究開発して、
有効に利用できればいいですよね。