リスクを知るということ
リスクを知るということ
皮膚刺激とは…
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皮膚に炎症を生じさせる刺激。皮膚表面から
精油成分が浸透した時点で、皮膚組織や
抹消血管を直接刺激し、刺激の強さや種類など
によってかゆみや紅斑、発疹、浮腫などの
症状を生じさせる。
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パッチテストの重要性は…
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ある物質が皮膚にアレルギー反応を
生じさせないか確認するための試験。
アロマテラピーにおいては、トリートメント
オイルをはじめ、肌に塗布する化粧品などの
安全性を確認する際に行う。トリートメント
オイルや植物油性基材を前腕部の内側に適量
塗布した後、24~48時間放置して、肌に
かゆみや炎症などが起こらないか観察する。
異常がみられた場合はただちに中止し、
大量の清潔な水で洗い流すこと。
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(引用 AEAJ発行 アロマテラピー用語辞典)
アロマテラピーの名を冠した
日本最大の組織のひとつ、AEAJも、
その危険性については
資格を持とうとする者に対し、
事あるごと、折にふれ、何度も何度も
注意を促してきます。
しかし検定や資格試験を受ける段階、
まだあまり、「実体験」として
経験を積んでいない者が、
自分事のように、その「怖さ」について
知っている人間はごく少数でしょう。
冒頭の説明文。
読んでみてどう感じましたでしょうか。
ワタシも「学習内容」として、なんとなく、
漠然と、文字面で知っている、
という程度であり、わかっている「つもり」
になっているだけ。。
アロマテラピーに興味を持ち始めて
まだ一年足らず。。
…とは言え、人一倍、興味を深くして、
毎日アロマテラピーに関する様々なことに
触れてようとしている自分でさえ、
『アロマテラピーの怖さ』
についてほとんど知識がありません。
その事実をつい先日、思い知らされました。
↑ 前線・現場で奮闘されている
『先輩』方の情報は本当に貴重。
今回特に注目したいのが、
この記事中の「アロマテラピー事故の例」の一文。
実際「アロマ」のキーワードを入れて
検索してみましょう。
すると。。。
…皮膚がただれた、水ぶくれが出た、皮がむけた…
…眼に異常が生じた、治療費を請求できるか…
…失神、倒れてしまい歯がかけた損害賠償を…
自分自身の身体については、ある程度
「丈夫」だと信じていて、
時には精油の直付けなんかも「実験」
してみたりしますが、それでもこれまで
あまりトラブルを生むことなく
(もちろんそれなりの注意を払って
いたからに違いないのですが)
来ているけれども、
お客様に対して
「なってみないとわからない」
「本当のところどうなってしまうのか」
なんて言ってる場合ではないわけで…
しかしこれが「字面だけの知識」の実情。
学習、勉強ももちろん大切だけども、
「起こっている事実」に対してかなり疎い
自分に気付いた形で、正直ショックでした。。
上記事故事例サイト内容、
いくつかここに転載させていただきます。
----<引用>----
昨日、アロマオイルの全身エステをしたら、
数時間後全身に赤い湿疹ができた。
医師に診てもらったら全治4日と言われた。
アロマセラピーの粉末を飲んだら
体内の寄生虫が排出すると言われ飲んだら、
体中湿疹ができた。規制は無いのか?
アロマ用ストーンにユーカリオイルを
染み込ませてガラス容器に入れて飾って
おいたら、突然容器が割れた。
危険だ。原因は何か。
店で購入したアロマオイルと塩を風呂に
入れ入ると腰回りが数か所赤くなった。
購入した全商品代金の返金を求めたい。
アロマオイルを業者の指示に従い
マスクに1滴垂らし就寝したところ
鼻根部が紅斑状態になり皮がむけた。
ふくらはぎのアロマオイルマッサージの
施術後に赤く腫れ水ぶくれができた。
店舗に対応できないと言われた。
漢方のアロマエステを受けた。
手首に精油の原液をつけられ、
真っ赤になりかゆみと痛みが出た。
販売店の対応が良くない。
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このほかにもたくさんの事例が
紹介されています。
いかに事前説明が大事なのか。
パッチテストという言葉は知っているけど
「大切」ということも字面で知っているけど
その大切さの「重み」を
知っておかなければならない。
まぁ、本来「癒しの技術」のひとつ
なので、あまり怖がらないに越した
ことはないですが、『だからこそ』
知っておくべき事実なのだろうと思います。
あと、
確かにどうみても「悪徳業者にかかっている」
風の事例もかなりの数、ここには含まれている。
でも、お客様から見れば
悪徳だろうが、「正規」だろうが
知ったこっちゃなく、
藁にもすがる想いで「ヘルプ」を訴えている、
ということを心して、
そういう悪徳がはびこらないような
啓蒙をしていくことも、
特にこれからの「アロマテラピスト」の使命
なのかな…と感じました。