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「あんなに穏やかな妻の顔が見られるなんて、
本当にありがとうございました」
痛みや不安でつらそうにされていたがん末期の
30代の女性。でもトリートメントを行うと、
表情が和らいでご家族とも落ち着いて話されて
いました。そのため、「最期も穏やかに過ごさ
せたい」とのご家族の願いから、意識がなくな
られたときもトリートメントを実施。
その数時間後に息を引き取られたのですが、
ご家族からは何度も感謝の言葉を頂き、
アロマテラピーの意義深さを考えさせられました。
(兵庫県・アロマテラピスト)
(AEAJ機関紙「AEAJ」2016夏号 36頁)
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日本アロマ環境協会(AEAJ)の会報の最新号を
読んでいます。
上記はアロマテラピーが導入された医療機関等
での現場の声、アロマテラピーを導入して
よかったと感じた瞬間とタイトルされた記事の一部。
この記事に続き、隣の頁には
「医療・介護現場におけるアロマテラピ-研究」
と題された非常に貴重な研究結果報告、
資料が掲載されています。
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老人保険施設入所者における
『アロマセラピー・マッサージ』の睡眠および
サーダディアンリズム障害の改善効果
-パイロット研究
(試験方法)
睡眠障害がある高齢者8名を対象に、週2回、
就寝前にラベンダー、ゼラニウム、カモミール
ローマン精油をホホバオイルで希釈したオイル
で、上半身や太ももなどを約30分マッサージ。
アクティグラフを用いて、施術なし、施術あり
施術なし、と1週間ごと、計3週間の睡眠障害
およびサーカディアンリズムを比較検討した。
(結果)
就寝時の睡眠率および睡眠効果は、第1週および
第3週に比べて『アロマセラピー・マッサージ』
を行った第2週で有意に増加。高齢者における
睡眠障害およびサーカディアンリズム障害の改善
が示唆された。
(出典:今西二郎、渡邉映理、渡邊聡子他、
日本補完代理医療学会誌7、(2),87-93,2010)
(AEAJ機関紙「AEAJ」2016夏号 37頁)
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さすが専門誌。
こういった興味深く、濃いめの内容の記事で
毎号が本当に楽しみな会報『AEAJ』。
これってAEAJ会員にだけ配布されているんですね。
アロマテラピーに従事している、あるいは
もともと興味がある「会員」だからこそ、
深く知るべきということで、情報盛りだくさんで
編集されているようですが、
なんとももったいない気がしてなりません。
こういう分かりやすく、身近な話題、情報を
きっかけにもっと、
まだアロマの世界を知らずに居る一般の人に
『アロマテラピーの今』を知って欲しいもの。
AEAJのホームページにも、こう言った情報は
確かに掲載されてはいる。
ところが、相当の興味を寄せている私から
しても、読みにくいというか、
この会報にあるような記事になかなか
たどり着けない。。
例えばこの学術研究報告にしても、本当に
「学術研究」として論文の形だったりで
はっきり言ってとっつきにくかったりする。
(公社) 日本アロマ環境協会 | アロマを知る | アロマの研究・調査
表に出ているのは
どちらかと言うと『検定』『資格試験』のことや
行かなければ内容がわからない『セミナー』の
案内情報が中心になってしまっている。
「少しでも興味を持たれたのなら、
こんなお知らせがあるのでどうぞ」
そんな感じ、ですよね。
そもそも全く別の切り口から、
例えばアロマとは別のキーワードから入って来た
ヒトでも、思わず『奥の間』に踏み込んでしまい
そうな、入り口。
「あれ、なんでアロマテラピー?でも面白そう…」
そんな風になればいいのに、と、
めちゃ勝手ながら思っていたりします。
冒頭に書いたようなコンテンツはあるのだから、
この形でもっと発信すべきなんじゃないのかな。
TwitterやFacebookでも、『香育の日』とか、
会員だけ知っているような情報ばかりを前に
出すんじゃなくて、もっと代替医療だとか
認知症だとか、身近で切羽詰まるようなワードから
入って来てもらって、その奥の方で『香育』だとか
周辺を紹介すれば良いのでは…と。
めちゃ勝手ながら思っていたりします^^。
我々会員一人ひとりがその一翼をになうべき、
なのでしょうね。
よし、この場所でも、どんどん紹介できるようにしよう。
とにかく…
今読んでいるこの「AEAJ会報」が非常に有用な情報
に満ちている、ということが言いたかったのです。
なんか違う方向へ話が向いてしまいました。