アロマノトビラ

~カオリノチカラ~ オトコのアロマ

VR体験行ってきた!

2016年はVR元年。

あちらこちらで耳にすることが多くなってきた

VR(ヴァーチャルリアリティ)。

 

「ゲームの世界」だけの話だと思っていたら

とんでもない。

例のドローンだって、「ただのラジコンヘリ」

のように思っていたのが、いろんな実用の場面

で活躍しているのを見る限り、

新しい技術のその「可能性」はもう本当、

「思いついたもの勝ち」の世界。

 

「その手があったか」

「そんな風に使えるのか」

「そういうのが欲しかった」

「それはありそうでなかった」

 

こんな声がこのVRの世界で、

これから間もなく、多く上がってくるだろう。

そんな世界と例えば「アロマテラピー」を

掛け合わせた時、どんな発想ができるか…

にチャレンジしている。

 

そこで何よりもまず、

実際に体験してみないことには…

 

ということで、今一番手軽に確実に体験できる

機会としてSONYストアの体験会に行って来ました。

 

f:id:moccian:20160707000108j:plain

f:id:moccian:20160707000144j:plain

平日の比較的空いている店内。

部屋が準備されているということではなく

店の一角でオープンな感じで行われている。

 

完全予約制なので、列も取り巻きもなく、

淡々と進められている様子。

 

受付を済ませ、しばらくすると呼ばれて

例のヘッドセットを付けてもらう。

 

自分でもかぶれそうなものだが、

全く勝手がわからないので促されるまま。

 

ゴーグルの右下部分にボタンがあって、

これを押すとゴーグルを前後に動くので、

顔面にピッタリ合うように、また、

ゴーグル内の映像がはっきり見えるように

調整。

眼鏡をかけているのだけど、中で引っ掛かる

ということもなく、全く問題なし。

 

ゴーグルの位置が決まったところで、

頭の上の方で「固定しますね」の声とともに

頭部にヘッドセットがキュっと固定される。

 

f:id:moccian:20160707000238j:plain

 

するともう完全に仮想空間の中。

 

360度どこを向いても、今回の体験ゲームの

アニメチックな世界の中。急に振り向こうが

上下に振ろうが、視界に違和感がない。

完全に追従している、ということだろう。

しかし、思い切り下の方を覗きこんだら、

「表示エリア外」の文字が。

 

「では、ゲームをスタートしますね…」

 

指導員の声が天の声のように聞こえる。

 

仮想世界が動きだした。

 

座っているのに走っている感覚。

 

これに少し戸惑いが出たが、すぐに慣れた。

一瞬ジェットコースターのような感覚、

少し騙されかけた、という感じ。

 

走りながら、頭を結構左右に振り回し、

仮想世界の中の建物を頭突きで壊してまわる、

という至極単純なゲームだけど、一度だけ

立って見た時に少しふらついた。

 

一瞬「酔った」感じになったのだ。

 

おそらくこれがVR酔いの一種か。

歩行が伴うなど、立ち動く、という動作には

かなりの注意が必要だろうということが

体験的にわかった。しかしこれも慣れなのだろう。

でも、酔うヒトは結構酔いそう。

で、このゲーム。最後に宇宙空間まで

ふっ飛ばされてしまうのだが、この浮遊感が

VRの醍醐味、っぽい説明があったのだが、

非常にシンプルな内容だったので、

慣れてしまったのか、事前の期待が大きすぎた

のか、没入感という点では驚くほどでもない

というのが全体的な感想。

 

とは言っても結構楽しめたので規定の15分は

あっという間に過ぎてしまい、

アンケートに答え、抽選販売の案内を受けて

終了。

 

しかし、自分自身のカラダが、完全に違う世界に

入り込んでいくあの感覚。相当クセになるのは

間違いない。『没入感』とは言い得て妙だ。

 

 

さて、体験直後の第一印象として、

アロマテラピーとどう結び付けられるか。。


ゲームにおいては迫力。緊張感。

その対局にあるリラクゼーション、やすらぎの世界

も当然想定されるわけで、

例えばそこにアロマテラピーを絡ませることについて

南国リゾートのその風景を仮想世界として映しだして

その中に没入する時、「潮風の香り」があれば

リアリティが増すだろう。

 

しかし「アロマテラピー」はあくまで

「精油を用いる療法」なので

潮風の香りではその定義に当てはまらない。

 

そこで「潮風」にこだわることはない。

 

発想として、アロマサロンでやっていることの

オプションとして、VRを持ってくる、ということ。

この場合、ゴーグルを装着しているので

「フェイシャル」は無理になるが、

単なる芳香浴のオプションでも構わないだろう。

 

ハンドトリートメントのオプションとしても

面白いかも知れない。

 

例えば仮想世界内では「かわいい女性アイドル」が

やさしくハンドトリートメントしてくれている。

しかし実際はセラピストであれば誰が施術していても

一向に構わない話で、究極のところ「オッサン」が

施術していてもクライアントには見えていない。。

 

また、誰もが考えつきそうな「仮想森林浴」は確実、

現実的な話として、どこかで商品化されるに違いない。

例えば『世界の森で…』のようなタイトルをつけて、

ドイツのシュバルツバルトやアマゾンの森、白神山地

でも良いかも知れない。香りはジュニパーやサイプレス等、

特に現地の空気にこだわる必要はなく、アロマテラピーの

効果として、そういった仮想空間景色で視覚的に癒される

中で、芳香療法としての効果をアップさせるような

やり方もあるかもしれない。

 

禅のような「精神集中」の導入として使うのもいい。

そんな場合はサンダルウッドの香りとのコラボレーション

で、インドやネパールの寺院の風景を使う。

 

と言いつつ、単なる「風景」に没入するだけならば

本来、3Dテレビでもいいわけで。。

 

VRだからこそ、の効果をねらうならば

森の中の小動物、あるいは上空と飛ぶ鳥になって

彼らの目線で駆け回り、浮遊しながら、というのも面白い。

清冽な仮想世界にアロマ精油の芳香力を加えることで

得られる治癒効果を狙う。

名付けて「仮想環境アロマテラピー」と呼ぼうか。

 

あるいは戦うアロマ「パワーアロマ」として使うならば

それこそ実際の戦闘シーンのあるゲームを通じて

「勝てる」イメージを仮想的に持たせて

脳に刺激のある精油(ローズマリーやレモンなど)で

芳香浴する、など。

 

また、「思うように外出できない人」にとっても

これはかなり「いい気分転換」を実現できる道具

になり得るのでは。

 

病に臥せっていたり、入院や寝たきりになって

しまっている人でも、少し外の空気に触れただけで

気分的に高揚する、ということがあるかも知れない

しかし私自身、入院経験が一度あって、実際そんな

状況に置かれてみると、病院の外というのが実は

「刺激だらけ」だと言う事に気づいたのだが、

仮想空間での「外出」ならば、気温差や騒音など

本来の病院外の世界にある刺激をまともに受けず、

広大な景色の中、あるいは緑あふれる森の中に

身を置く事で、気分高揚させ、それが治癒効果向上

に役立つ、ということはないだろうか。

 

逆に、

「こんな環境ならこんなアロマが実は効く」

みたいな実験や効果測定にも使えるかもしれない。

 

砂漠のど真ん中、それでもココロが折れない効果

のあるアロマ。

または宇宙空間で無重力体験。

そこでも酔わない効果のあるアロマはどの精油か。

のような。

 

まだ、一度きりの短い時間の体験だっただけに

この程度しか発想は広がらないが、

その他いろいろ判ってくる内に、さらにもっと

具体的ですぐにでも実現可能な発想ができるかも

知れない。

 

とりあえず、がーっと思いつくまま書いたけど

以上が今回の体験で思ったことでした。