復習!インストラクター7 精油学1
△前回の復習△
次の成分を特徴成分に持つ精油を『学名』で答えよ
1.スクラレオール
2.ラバンジュロール
3.ベチベロール
--------------------------------
答え:
1.Salvia sclarea
2.Lavandula angustifolia
3.Vetiviria zizanioides
ラベンダーは3つありましたが、
どれかひとつでも出ていればOK。
--------------------------------
学名はこうやって、強制的に繰り返す
のが一番!
OKでしたか?
▼今日の学習▼
テキストP22-P27
※使用しているテキストは ↓ こちら
特に成分名はよく似たようなカタカナが
ズラズラと並んでいるので、
ザラッと眺めるだけで、もう「苦手意識」
の方が勝ってしまって目を背けたくなります。
官能基による分類でも、
いくら体系的にまとめられている、とは言え
そのまとまったものが、
それこそどれも似たような名前。
こんな時は代表的なものをまず「一つづつ」、
攻略していきます。
例えば
官能基による分類では次の8つに分けられます
テルペン
アルコール
フェノール
アルデヒド
エステル
ケトン
ラクトン
オキサイド
これら一つひとつにたくさんの成分名が
挙げられていますが、その中の
代表一つ
をとにかく憶えていく。
そうすると、
「語尾が-enで終わるもの」等々
暗記法として用意されているものが
もう少し体感的に使えるようになります。
では具体的に。
この組み合わせでまず憶えていくことにします。
テルペン - リモネン
アルコール - ゲラニオール
フェノール - オイゲノール
エステル - 酢酸リナリル
アルデヒド - シトラール
ケトン - ボルネオン(カンファー)
ラクトン - ベルガプテン
オキサイド - 1.8シネオール
まずひとつ、確実に憶えるだけで、
テルペン⇒リモネン⇒語尾は-en
と『逆芋づる式』に繰り出す方が
憶え方として効率よくないですか?
とにかくこの8つの組み合わせを憶えます。
合言葉のように、対になる言葉が
スムーズに出るようになれば大したもの。
「山-川」
「(中田)ダイマル-ラケット」
「大助-花子」
みたいに
「テルペン-リモネン」
「アルコール-ゲラニオール」
…
書いて書いて、
小さくてもかまわないので 声に出してみる
イソプレン骨格
ここを理解しないと前に進めない、
というわけでもありませんが、
ここで引っ掛かるヒトも多いはず。
学名だとラテン語ですが
こと化学についてはギリシャ語が
よく用いられています。
このモノ・テルペン、セスキ・テルペンの
モノ・ジ もギリシャ語。
後々、栄養学のところでも出てきますが、
ここで少しでも意味を知っておくと
理解がしやすくなると思います。
モノ 1
ジ 2
トリ 3
テトラ 4
ペンタ 5
ヘキサ 6
ヘプタ 7
オクタ 8
モノ、とかジとかいうのは数字なんですね。
他にも聞いたことがあるようなものが…
例えば
テトラポット…
海辺で見かける衝波ブロック。
先端が4つありますよね
ペンタゴン…
アメリカ国防総省の建物は五角形。
オクトパス…
たこの足は8本。
「イソプレン骨格」というのは
C5H8の分子の塊で、それが
基本の形として「2つくっついている」
ところを想像して下さい。
C5H8 + C5H8
これが「モノ」テルペン。これで「一個」。
だから『C10H16』
この基本一個が「2つ」くっついているので
「ジ」テルペン。
C5H8 + C5H8
+
C5H8 + C5H8
『C20H32』となります。
ややこしいのは「セスキ」。
これは「1.5(一個半)」を表していて、
C5H8 + C5H8とその半分、C5H8 が
くっついて
C5H8 + C5H8
+
C5H8
『C15H24』
という「計算」になります。
そうすると、このテキストにある
Cは5の倍数、Hは8の倍数になるので注意
という説明もわかりやすくなるでしょう。
ということで、今日はとにかく
8つの分類とその代表者一名を憶えること。